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灰と雪 -象と読書する子どもたち-

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2006年 12月 13日

無題


先日、中国のある町で住民のマスコット的存在だった子イヌ6匹のうち、5匹を無残にも踏み潰して殺した男がいるという事件が起こった。
この男は住民の通報により警察に同行を求められ、それに応じたものの、現在の中国の法律ではこのような動物虐待に対する処罰は制定されていないため、警察でもどうしようもなかった・・・。
とりあえず警察は男の勤め先へ連絡して引き取ってもらうしか術はなかったという。

皆が可愛がっていた子イヌに対して、この男はなぜこのような暴挙に出たのだろうか。

地元の心理学者の話では、「通常イヌの鳴き声などの生活騒音による苦情は、警察に通報して対処を求める事もできる。しかし彼は感情にまかせ、残酷にもイヌを殺すことで状況を好転させようとした。普段の生活の中でも人間関係に思い悩んでいて、心にひずみが宿っていたのではないか」との分析だった。さらに「ストレス過多で起こした行動といえども、非常識で倫理に反するこのような行為は批判されるべきだ」と付け加えた。

急激な発展をみせる大国・中国において、このような非人道的な行為が罰として認められないことは非常に不安である。
惨劇を乗り越えて生き残った母イヌと1匹の子イヌは今、ひとまず元気に暮らしている。
しかし人間に対する不信感、警戒心が非常に大きくなってしまったことは確かだ。
兄弟をなくしたワンちゃんは毎日、ママのお腹の下から離れようとしない。
二度とこのような悲しい動物たちを増やさないために、今後住民たちは交代で見回りをするなど、パトロールを強化する考えだという。

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なんという痛ましい事件だろう。
この記事を読んで涙が出るほど本当に胸が苦しくなった。
命を軽んじているとかいうレベルではないと思う。
本来なら優しくいたわらなくてはならない弱き存在を痛めつけるなんて最低の行為だ。
日本においても時々、動物にいたずらをするという事件がおきるけれども、その度に怒りを覚える。
普通の人間では考えられない。そういうことをする人は道徳心や倫理観が壊れているのだ。
きっと心に病を抱えている。絶対に野放しにしてはいけない。
イギリスなどでは動物愛護に対する法律が充実しているが、日本でもそういった事件にもっとシビアに対応できる法律を作るべきだと思う。

最近のいじめ問題にも共通する部分があるが、絶対に弱いものを痛めつけてはいけない。
人はみんな自分のことが一番かわいいだろう。もちろんそれは当たり前だし大切なことだが、それと同じくらいに、もしくは自分のこと以上に周りのことを考えられる人が本当に強い人ではないだろうか。
大人だとか子どもだとかいう年齢に関わらず、普段はもちろん逆境に立ったときこそ強い心と勇気をもって行動できる人が増えて欲しいと願う。
もちろん私自身も強くて綺麗な心を育んでいきたいと常に願っているのだが。。。うーん、がんばります☆

by nmnl-aya | 2006-12-13 00:10


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